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緊張型頭痛とは?原因・症状・治療(急性期治療と予防療法)を医師が解説

緊張型頭痛は、日本人に最も多い頭痛のタイプで、肩こりやストレスと関連して起こる頭痛です。
「頭が締めつけられる」「重い感じが続く」といった症状が特徴で、慢性化すると日常生活に大きな影響を与えます。

緊張型頭痛の治療は大きく

  • 急性期治療(頭痛が起きたときの治療)
  • 予防療法(頭痛を起こりにくくする治療)

の2つに分けられます。


緊張型頭痛の特徴(診断のポイント)

診断は**国際頭痛分類第3版(ICHD-3)**に基づいて行われます。

主な特徴

  • 頭痛は 両側性
  • 圧迫される・締めつけられるような痛み
  • 強さは軽度〜中等度
  • 歩行や階段昇降などの日常動作で悪化しない
  • 吐き気は通常みられない

頭痛頻度により以下に分類されます。

  • 反復性緊張型頭痛(稀発・頻発)
  • 慢性緊張型頭痛(15日以上/月)

※病態の詳細なメカニズムは現在も完全には解明されていません。


緊張型頭痛の治療目的

治療の目標は「頭痛をゼロにすること」ではなく、

👉 頭痛による日常生活への支障を減らすこと

です。


急性期治療(頭痛が起きたとき)

緊張型頭痛では薬物療法が中心になります。

① NSAIDs・解熱鎮痛薬(基本治療)

■ ロキソプロフェン(ロキソニン)60mg

  • 1回1錠
  • 1日1〜3回(食後)

■ アセトアミノフェン(カロナール)500mg

  • 1回1〜2錠
  • 1日1〜3回(食後)

✅ 約2週間を目安に使用し、改善したら減量します。

⚠️ 注意:薬の使いすぎ
頻回使用は「薬物乱用頭痛」を引き起こす可能性があります。


② 筋緊張が強い場合

肩・首の筋肉のこわばりが強い場合に使用します。

■ チザニジン(テルネリン)1mg

  • 1回1錠
  • 1日1〜3回(食後)

使用目安:2週間程度
改善したら減量または終了します。

※眠気・脱力感・倦怠感が出た場合は中止を検討します。


予防療法(頭痛を起こしにくくする治療)

特に以下の場合に検討します。

  • 月15日以上の頭痛(慢性緊張型頭痛)
  • 鎮痛薬の使用回数が多い
  • 生活への支障が大きい

① 薬物予防療法

■ アミトリプチリン(トリプタノール)10mg

(三環系抗うつ薬)

  • 就寝前1回内服
  • 慢性緊張型頭痛に有効
  • ※頭痛に対しては適応外使用

治療効果を 3〜6か月ごとに評価し、継続の可否を判断します。


② 非薬物療法(非常に重要)

薬だけでなく生活改善が重要です。

主な非薬物治療

  • 心理療法・行動療法
  • 姿勢改善・理学療法
  • ストレッチ・運動療法
  • 鍼灸治療
  • 神経ブロック注射

緊張型頭痛の主な誘因

以下がきっかけになることが多くあります。

  • 睡眠不足
  • 精神的ストレス
  • 疲労
  • 長時間のデスクワーク
  • 不良姿勢(スマホ・PC)
  • 天候変化

👉 原因となる生活習慣の調整も治療の重要な一部です。


専門医紹介が必要な場合

以下では頭痛専門医への紹介を検討します。

  • 慢性緊張型頭痛で改善しない
  • 慢性片頭痛の合併
  • 薬物乱用頭痛が疑われる場合
  • 診断が不明確な頭痛

まとめ

  • 緊張型頭痛は最も頻度の高い頭痛
  • 急性期は鎮痛薬が基本
  • 慢性化した場合は予防療法が重要
  • 薬の使いすぎに注意
  • 姿勢・睡眠・ストレス管理が改善の鍵

「肩こりからくる頭痛」「毎日のように頭が重い」などの症状がある場合は、お気軽にご相談ください。


医師監修
本記事は疼痛診療に従事する医師が医学的知見に基づき作成しています。症状や体質により適切な治療は異なるため、自己判断での服薬は避け、医師へご相談ください。

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