帯状疱疹後神経痛とは
帯状疱疹後神経痛(PHN:Postherpetic Neuralgia)とは、
帯状疱疹の発疹が治った後も長期間続く神経の痛みのことです。
通常、帯状疱疹の皮膚症状は数週間で改善しますが、
神経がダメージを受けることで痛みが残ることがあります。
一般的には
発疹が治った後も3か月以上続く痛み
を帯状疱疹後神経痛と呼びます。
帯状疱疹後神経痛の症状
帯状疱疹後神経痛では次のような症状がみられます。
- 焼けるような痛み
- 電気が走るような痛み
- ピリピリする痛み
- 触れると痛い(アロディニア)
- しびれ
痛みは 数か月〜数年続くこともあるとされています。
帯状疱疹後神経痛が起こる原因
帯状疱疹後神経痛は
水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)による神経損傷が原因です。
水ぼうそうのウイルスは体内の神経に潜伏し、
免疫力が低下したときに再活性化して帯状疱疹を起こします。
その際に神経が炎症を起こし、神経の構造が変化することで
慢性的な神経痛が残ることがあります。
帯状疱疹後神経痛のリスク因子
次のような場合、帯状疱疹後神経痛のリスクが高くなります。
- 高齢(特に60歳以上)
- 帯状疱疹の痛みが強い
- 発疹が広範囲
- 免疫力低下
年齢が高いほど発症リスクは高くなることが知られています。
帯状疱疹後神経痛の治療
帯状疱疹後神経痛の治療では、
複数の治療を組み合わせて痛みをコントロールします。
薬物療法
主に次のような薬を使用します。
- 神経障害性疼痛治療薬
- 抗うつ薬
- 鎮痛薬
神経ブロック注射
ペインクリニックでは
神経ブロック注射
によって痛みの軽減を図ることがあります。
神経周囲に薬を注射し、
神経の興奮を抑えることで痛みを改善します。
外用薬
痛みのある皮膚に
- リドカイン外用薬
- カプサイシン
などを使用することがあります。
帯状疱疹後神経痛の予防
帯状疱疹後神経痛の予防には
①帯状疱疹の早期治療
抗ウイルス薬を早期に使用することが重要です。
②帯状疱疹ワクチン
ワクチン接種によって
- 帯状疱疹の発症
- 帯状疱疹後神経痛
を減らす効果が期待されています。
受診の目安
次のような症状がある場合は医療機関を受診しましょう。
- 帯状疱疹後も痛みが続く
- 触れるだけで痛い
- 痛みが強く生活に支障がある
ペインクリニックでは
慢性的な神経痛の専門的治療が可能です。
まとめ
帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の後に起こる慢性的な神経痛です。
主なポイント
- 帯状疱疹後の神経損傷が原因
- 高齢者でリスクが高い
- 神経ブロックなど専門治療が有効
痛みが長く続く場合は、早めに医療機関に相談しましょう。
FAQ(10問)
Q1 帯状疱疹後神経痛とは何ですか
帯状疱疹が治った後も続く神経の痛みです。
Q2 帯状疱疹後神経痛はどれくらい続きますか
数か月から数年続くことがあります。
Q3 帯状疱疹後神経痛の原因は何ですか
帯状疱疹による神経損傷が原因です。
Q4 帯状疱疹後神経痛は誰に多いですか
高齢者に多くみられます。
Q5 帯状疱疹後神経痛は治りますか
適切な治療により症状が改善することがあります。
Q6 帯状疱疹後神経痛の治療には何がありますか
薬物療法や神経ブロックなどがあります。
Q7 帯状疱疹後神経痛は予防できますか
帯状疱疹ワクチンが予防に有効です。
Q8 帯状疱疹後神経痛はどの診療科を受診しますか
ペインクリニックや皮膚科を受診します。
Q9 神経ブロックは効果がありますか
痛みを軽減する治療として行われることがあります。
Q10 いつ受診すべきですか
痛みが長く続く場合は医療機関を受診しましょう。
当院での帯状疱疹後神経痛治療
当院では、
- 帯状疱疹後神経痛の診断
- 薬物療法
- 神経ブロック注射(硬膜外ブロック)
に対応しております。
帯状疱疹後の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
この記事の監修医師
あんどうファミリークリニック 院長 安藤 岳史
医師。地域医療・在宅医療を中心に診療を行い、日常診療に基づいた医学的知見をもとに医療情報を発信しています。 本記事は最新の医学的知見および臨床経験に基づき作成・監修されています。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状がある場合は医療機関へご相談ください。