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帯状疱疹後神経痛とは?症状・原因・治療法を医師がわかりやすく解説

帯状疱疹後神経痛とは

帯状疱疹後神経痛(PHN:Postherpetic Neuralgia)とは、帯状疱疹の発症後も続く慢性的な神経の痛みのことをいいます。

帯状疱疹は、水ぼうそうの原因である水痘・帯状疱疹ウイルスが体内で再活性化することで起こる病気です。
神経に沿って痛みを伴う水疱性の発疹が現れ、体の左右どちらか一方に帯状に出現するのが特徴です。

発疹が治った後も神経のダメージが残ることで、長期間にわたり痛みが続く状態が帯状疱疹後神経痛です。


帯状疱疹の好発部位

帯状疱疹は神経に沿って発症し、特に以下の部位に多くみられます。

  • 上肢〜胸・背中:約30%
  • 腹部〜背部:約20%
  • 顔面・目の周囲(顔面神経領域)

顔面に発症した場合は重症化することもあり、早期治療が重要です。


水痘・帯状疱疹ウイルスとは

水痘・帯状疱疹ウイルスはヘルペスウイルス3型に分類されます。

ヘルペスウイルスには複数の種類があり、それぞれ異なる疾患を引き起こします。

  • 1型:口唇ヘルペス
  • 2型:性器ヘルペス
  • 3型:帯状疱疹(水痘・帯状疱疹ウイルス)
  • 4型:EBウイルス(伝染性単核球症)
  • 5型:サイトメガロウイルス感染症
  • 6・7型:突発性発疹
  • 8型:カポジ肉腫など(日和見感染)

帯状疱疹は、幼少期に感染したウイルスが神経節に潜伏し、加齢や免疫低下をきっかけに再活性化して発症します。


帯状疱疹後神経痛の症状

帯状疱疹後神経痛は、神経障害性疼痛の一種であり、さまざまな痛みとして感じられます。

主な症状

  • 焼けるような持続的な痛み
  • 刺すような発作的な痛み
  • ヒリヒリ・ズキズキする痛み
  • 締め付けられるような感覚
  • 電気が走るような痛み

よくみられる神経症状

  • 感覚鈍麻(感覚が鈍くなる)
  • アロディニア(軽く触れるだけで痛い)

例:

  • シャツが擦れるだけで痛い
  • 風が当たるだけでつらい

日常生活の質(QOL)を大きく低下させることがあります。


帯状疱疹後神経痛になりやすい人

帯状疱疹の合併症の中で最も頻度が高く、特に以下の方は注意が必要です。

  • 50歳以上
  • 強い痛みを伴った帯状疱疹
  • 治療開始が遅れた場合

年齢が上がるほど移行率は高くなります。


帯状疱疹後神経痛の治療

治療の中心は薬物療法+神経ブロック治療です。

① 薬物療法

  • 神経障害性疼痛治療薬
  • オピオイド系鎮痛薬
  • 抗うつ薬(疼痛緩和目的)

神経の過敏状態を抑え、痛みを軽減します。

② 神経ブロック注射(硬膜外ブロックなど)

ブロック注射では、炎症や障害を受けた神経を一時的に休ませます。

期待できる効果:

  • 痛みの軽減
  • 神経回復の促進
  • 治療期間の短縮

早期治療が非常に重要です

帯状疱疹後神経痛は、発症から1か月以内の治療開始が重要とされています。

早期に適切な治療を行うことで、

  • 慢性化の予防
  • 痛みの長期化防止
    が期待できます。

帯状疱疹後も痛みが続く場合は、早めの受診をおすすめします。


当院での帯状疱疹後神経痛治療

当院では、

  • 帯状疱疹後神経痛の診断
  • 薬物療法
  • 神経ブロック注射(硬膜外ブロック)

に対応しております。

帯状疱疹後の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。


この記事の監修医師

あんどうファミリークリニック 院長 安藤 岳史

医師。地域医療・在宅医療を中心に診療を行い、日常診療に基づいた医学的知見をもとに医療情報を発信しています。 本記事は最新の医学的知見および臨床経験に基づき作成・監修されています。

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状がある場合は医療機関へご相談ください。

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