男性更年期障害(LOH症候群)とは
LOH症候群(Late Onset Hypogonadism:加齢性腺機能低下症)とは、いわゆる男性の更年期障害のことです。
更年期障害というと女性の病気というイメージがありますが、実は男性にも起こります。
加齢に伴い男性ホルモン(テストステロン)が低下することによって、心身にさまざまな不調が現れる状態を指します。
女性では閉経前後に女性ホルモンが急激に減少するため症状が出やすい一方、男性の場合はホルモン低下が比較的ゆるやかです。しかし、
- 加齢
- ストレス
- 慢性的な疲労
- 睡眠不足
などが重なることで、更年期症状が現れることがあります。
男性更年期障害の主な症状
男性更年期障害では、身体症状と精神症状の両方がみられます。
身体的症状
- 強い倦怠感・疲れやすさ
- めまい
- 筋肉量の低下
- 体毛の変化(ヒゲが薄くなるなど)
- 勃起不全(ED)
- 性欲低下
精神・神経症状
- イライラしやすい
- 不安感・抑うつ気分
- 集中力低下・物忘れ
- 睡眠障害
症状は徐々に進行することが多く、うつ病やストレス障害と誤って診断されるケースも少なくありません。
「年齢のせい」「疲れているだけ」と思い込まず、気になる症状があれば医療機関での評価が重要です。
男性更年期障害の検査と診断
LOH症候群の診断では、症状評価と血液検査を組み合わせて判断します。
① AMSスコア(質問票)
男性更年期症状を評価する指標です。
- 27点以上:軽度男性更年期障害の可能性
- 37点以上:中等度男性更年期障害
② 血液検査(遊離テストステロン測定)
男性ホルモン値を測定します。
- 午前中に採血した
遊離テストステロン値 8.5 pg/ml 未満
の場合、LOH症候群が疑われます。
※最終診断は数値だけでなく、症状や臨床所見を総合して行います。
男性更年期障害の治療(男性ホルモン補充療法)
症状や検査結果に応じて、**男性ホルモン補充療法(テストステロン補充)**を行います。
治療方法
- 男性ホルモン注射を 2〜3週間に1回 実施
治療中の注意点
男性ホルモンは以下との関連が指摘されています。
- 前立腺肥大症
- 前立腺がん
そのため、安全に治療を行うために
約3か月ごとの血液検査・経過観察が推奨されます。
このような症状がある方はご相談ください
- 最近疲れが取れない
- やる気が出ない
- 睡眠の質が悪い
- 性機能の低下を感じる
- 気分の落ち込みやイライラが続く
これらは男性更年期障害の可能性があります。
当院での男性更年期障害(LOH症候群)診療
当院では、
- LOH症候群の評価(AMSスコア)
- 男性ホルモン検査
- 男性ホルモン補充療法
まで一貫して診断・治療が可能です。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
この記事の監修医師
あんどうファミリークリニック 院長 安藤 岳史
医師。地域医療・在宅医療を中心に診療を行い、日常診療に基づいた医学的知見をもとに医療情報を発信しています。 本記事は最新の医学的知見および臨床経験に基づき作成・監修されています。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状がある場合は医療機関へご相談ください。