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睡眠

【医師解説】睡眠薬の種類完全ガイド|不眠症治療薬の違い(デエビゴ・ベルソムラ・マイスリーなど)

不眠症に悩む人は日本で非常に多く、成人の 約20〜30%が睡眠の問題を抱えている とされています。

不眠症の治療では、生活習慣の改善に加えて 睡眠薬(睡眠導入剤) が使用されることがあります。

しかし睡眠薬にはさまざまな種類があり、

  • どの薬が安全なのか
  • 依存性はあるのか
  • どの薬が自分に合うのか

と疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、医師の立場から 睡眠薬の種類と特徴、違い、副作用 をわかりやすく解説します。


睡眠薬は大きく5種類ある

現在、不眠症の治療で使われる睡眠薬は大きく次の 5種類 に分類されます。

種類特徴
オレキシン受容体拮抗薬覚醒を抑えて自然な眠り
非ベンゾジアゼピン系入眠効果が強い
ベンゾジアゼピン系古くから使われる睡眠薬
メラトニン受容体作動薬体内時計を整える
抗うつ薬・抗精神病薬睡眠補助として使用

それぞれ作用の仕組みが異なります。


オレキシン受容体拮抗薬(新しい睡眠薬)

近年注目されているのが オレキシン受容体拮抗薬 です。

覚醒を維持する物質 オレキシン の働きを抑えることで眠りを促します。

主な薬

  • デエビゴ(レンボレキサント)
  • ベルソムラ(スボレキサント)
  • クービビック(ダリドレキサント)
  • ボルズィ(ボルノレキサント)

特徴

  • 自然に近い睡眠
  • 依存性が比較的少ない
  • 中途覚醒にも効果

現在、不眠症治療では 第一選択になることも増えています。


非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

「Z薬」と呼ばれる睡眠薬です。

主な薬

  • マイスリー(ゾルピデム)
  • ルネスタ(エスゾピクロン)
  • アモバン(ゾピクロン)

特徴

  • 入眠障害に強い
  • 効果発現が早い

ただし長期使用では 耐性や依存の問題 が指摘されています。


ベンゾジアゼピン系睡眠薬

古くから使われている睡眠薬です。

主な薬

  • ハルシオン
  • レンドルミン
  • サイレース

特徴

  • 強い鎮静作用
  • 不安や緊張も改善

ただし

  • 依存
  • 転倒
  • 記憶障害

などの副作用が問題になることがあります。


メラトニン受容体作動薬

体内時計を整える睡眠薬です。

主な薬

  • ロゼレム(ラメルテオン)

特徴

  • 依存性がほぼない
  • 高齢者でも比較的安全

即効性は弱く、
睡眠リズムを整える目的で使われます。


抗うつ薬・抗精神病薬

睡眠作用を利用して処方されることがあります。

  • トラゾドン
  • ミルタザピン
  • クエチアピン

ただし 不眠症の第一選択ではありません。


睡眠薬の選び方

睡眠薬は症状によって使い分けます。

症状使われやすい薬
寝つきが悪いZ薬
夜中に目が覚めるオレキシン薬
生活リズムが乱れているメラトニン薬

患者の年齢や体質によっても選択は変わります。


睡眠薬の副作用

睡眠薬では次の副作用が起こることがあります。

  • 眠気
  • めまい
  • ふらつき
  • 記憶障害

特に高齢者では 転倒リスク に注意が必要です。


睡眠薬は自己判断で使用しない

睡眠薬は適切に使用すれば安全ですが、

  • 個人輸入
  • 知人からもらう
  • 自己判断で増量

などは危険です。

不眠症が続く場合は 医療機関で相談することが重要です。


よくある質問(FAQ)

Q 睡眠薬にはどんな種類がありますか?

主にオレキシン受容体拮抗薬、非ベンゾジアゼピン系、ベンゾジアゼピン系、メラトニン受容体作動薬などがあります。

Q 睡眠薬は依存しますか?

ベンゾジアゼピン系では依存が問題になることがあります。オレキシン睡眠薬は依存性が比較的少ないとされています。

Q 睡眠薬は毎日飲んでも大丈夫ですか?

医師の指示のもとであれば継続使用することもあります。

Q 市販の睡眠薬は効果がありますか?

市販薬は軽い不眠向けで、強い不眠症には医療用睡眠薬が必要になることがあります。

Q 睡眠薬はどの診療科で処方されますか?

内科、精神科、心療内科などで処方されます。


睡眠に悩んだら医療機関へ相談を

不眠症は適切な治療によって改善できることが多い疾患です。

  • 眠れない
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 朝早く目が覚める

といった症状が続く場合は、医療機関で相談しましょう。


この記事の監修医師

あんどうファミリークリニック 院長 安藤 岳史

医師。地域医療・在宅医療を中心に診療を行い、日常診療に基づいた医学的知見をもとに医療情報を発信しています。 本記事は最新の医学的知見および臨床経験に基づき作成・監修されています。

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状がある場合は医療機関へご相談ください。

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