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婦人科

更年期障害とは?症状・原因・治療・受診の目安を医師が解説

更年期障害とは、閉経前後に起こるさまざまな心身の不調によって日常生活に支障が出ている状態を指します。

女性は年齢とともに卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少します。これに伴い、体や心にさまざまな症状が現れることがあります。

更年期とは、閉経の前後5年間を合わせた約10年間を指し、日本人女性の平均閉経年齢はおよそ50歳前後とされています。

この時期には多くの女性が不調を経験しますが、症状が重く日常生活に支障がある場合に「更年期障害」と診断されます。

この記事では

  • 更年期障害の症状
  • 原因
  • 考えられる病気
  • 治療方法
  • 受診の目安

について医師監修のもと詳しく解説します。


更年期とは

更年期とは、女性のライフステージの一つであり、閉経を中心とした前後約10年間の期間です。

この時期には卵巣の働きが徐々に低下し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が変動しながら減少します。

その結果

  • 自律神経の乱れ
  • 心理的変化
  • 身体の不調

などが起こることがあります。

ただし、更年期症状には個人差があり、症状がほとんどない人もいれば、日常生活に大きく影響する人もいます。


更年期障害の主な症状

更年期障害では、身体症状・精神症状・自律神経症状などさまざまな症状が現れます。


血管運動神経症状

代表的な症状は「ホットフラッシュ」と呼ばれるものです。

主な症状

  • のぼせ
  • 顔のほてり
  • 異常発汗
  • 動悸

これらはエストロゲン低下による自律神経の乱れが関係しています。


身体症状

更年期には身体のさまざまな不調が起こることがあります。

主な症状

  • 頭痛
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 倦怠感
  • めまい
  • 冷え
  • 関節痛

日本人女性では特に

  • 肩こり
  • 疲れやすさ

が多いとされています。


精神・心理症状

更年期では精神的な症状も多くみられます。

主な症状

  • イライラ
  • 不安感
  • 気分の落ち込み
  • 不眠
  • 集中力低下

これらの症状は仕事や家庭生活に影響することもあります。


更年期障害の原因

更年期障害は一つの原因だけで起こるわけではなく、複数の要因が関係しています。


女性ホルモン(エストロゲン)の低下

更年期障害の最も大きな原因は、卵巣機能の低下によるエストロゲンの減少です。

エストロゲンは

  • 自律神経
  • 血管

など多くの臓器に影響しているため、低下すると様々な症状が現れます。


自律神経の乱れ

ホルモンバランスの変化は自律神経にも影響し、

  • 発汗
  • 動悸
  • めまい

などの症状が起こります。


心理的・社会的要因

更年期の女性は

  • 子育ての変化
  • 親の介護
  • 仕事のストレス

など社会的なストレスを抱えやすい時期でもあります。

これらの要因も症状に影響すると考えられています。


更年期障害と似た症状の病気

更年期の症状は他の病気と似ている場合があります。

次のような病気が隠れている可能性もあります。


甲状腺疾患

甲状腺機能亢進症や低下症では

  • 動悸
  • 発汗
  • 疲労

など更年期と似た症状が現れます。


うつ病

更年期には気分の落ち込みや不眠などが起こりますが、うつ病の場合もあります。


自律神経失調症

自律神経の乱れにより

  • めまい
  • 動悸
  • 倦怠感

などが起こることがあります。


更年期障害の受診目安

次のような症状がある場合は医療機関への相談をおすすめします。

受診を検討する症状

  • ほてりや発汗がつらい
  • イライラや不安が強い
  • 不眠が続く
  • 日常生活に支障がある

早めの受診が必要

  • 強い抑うつ
  • 動悸や胸痛
  • 急激な体調変化

他の病気が隠れている可能性があります。


病院ではどんな検査をする?

更年期障害は症状の経過をもとに診断されることが多いですが、必要に応じて検査を行います。


問診

  • 月経の状況
  • 症状の種類
  • 生活環境

などを確認します。


血液検査

女性ホルモンや甲状腺ホルモンを確認します。


婦人科検査

必要に応じて

  • 超音波検査
  • 子宮・卵巣の検査

を行います。


更年期障害の治療

症状や体質に合わせて治療方法を選択します。


生活習慣の改善

軽症の場合は生活改善で症状が軽くなることがあります。

  • 規則正しい生活
  • 適度な運動
  • ストレス管理

ホルモン補充療法(HRT)

エストロゲンを補う治療です。

効果

  • ホットフラッシュ改善
  • 発汗軽減
  • 骨粗しょう症予防

漢方治療

日本では更年期症状に漢方薬がよく使用されます。

  • 加味逍遙散
  • 当帰芍薬散
  • 桂枝茯苓丸

向精神薬

精神症状が強い場合に使用することがあります。


自宅でできる更年期対策

生活習慣を整えることも症状改善に役立ちます。


適度な運動

ウォーキングなどの運動は

  • 血流改善
  • ストレス軽減

に役立ちます。


バランスの良い食事

特に

  • 大豆製品
  • カルシウム

などが重要です。


十分な睡眠

睡眠不足は自律神経を乱します。


まとめ

更年期障害は、閉経前後のホルモン変化により起こる心身の不調です。

主な症状

  • ほてり
  • 発汗
  • イライラ
  • 不眠

などがあります。

症状が強く日常生活に影響する場合は、婦人科など医療機関に相談することが大切です。

適切な治療や生活改善により、症状の改善が期待できます。


更年期障害についてよくある質問(FAQ)

Q1 更年期障害とは何ですか?

閉経前後に起こる心身の不調で、日常生活に支障がある状態を指します。


Q2 更年期は何歳頃から始まりますか?

一般的に45〜55歳頃に起こることが多いです。


Q3 更年期の主な症状は?

ほてり、発汗、動悸、イライラ、不眠などがあります。


Q4 更年期障害の原因は?

女性ホルモン(エストロゲン)の減少が主な原因です。


Q5 更年期障害は治療できますか?

生活改善やホルモン補充療法などで症状を改善できる場合があります。


Q6 更年期はどのくらい続きますか?

一般的に閉経前後の約10年間とされています。


Q7 更年期障害は誰でもなりますか?

症状の程度には個人差があります。


Q8 更年期のとき何科を受診すればよい?

婦人科または内科を受診します。


Q9 更年期障害と自律神経失調症の違いは?

更年期はホルモン低下が主な原因です。


Q10 更年期のセルフケアは?

運動、睡眠、食生活の改善が役立ちます。


この記事の監修医師

あんどうファミリークリニック 院長 安藤 岳史

医師。地域医療・在宅医療を中心に診療を行い、日常診療に基づいた医学的知見をもとに医療情報を発信しています。 本記事は最新の医学的知見および臨床経験に基づき作成・監修されています。

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状がある場合は医療機関へご相談ください。

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