腰痛とは、腰のあたりに感じる痛みや不快感を指します。
多くの人が一度は経験する症状で、日本でも非常に多い健康問題の一つです。
腰痛は次のような症状として現れることがあります。
- 腰の鈍い痛み
- 体を動かすと痛い
- 腰のこわばり
- 足に広がる痛み(坐骨神経痛)
多くの場合は筋肉や靭帯の負担による一時的な痛みですが、椎間板ヘルニアなどの病気が原因になることもあります。
この記事では
- 腰痛の原因
- 考えられる病気
- 危険な症状
- 受診の目安
- 対処法
について詳しく解説します。
腰痛とは
腰痛は、腰の筋肉・骨・神経・椎間板などの異常によって起こる症状です。
腰には以下の構造があります。
- 腰椎(背骨の腰の部分)
- 椎間板
- 筋肉
- 靭帯
- 神経
これらのどこかに問題が起こると腰痛が発生します。
腰痛は以下のように分類されます。
急性腰痛
突然起こる腰痛で、いわゆる「ぎっくり腰」などが含まれます。
慢性腰痛
3か月以上続く腰痛です。
腰痛の多くは数週間以内に改善することが多いとされています。
腰痛の主な症状
腰痛は人によって感じ方が異なります。
主な症状
- 鈍い痛み
- 刺すような痛み
- 腰のこわばり
- 動作時の痛み
- 足への放散痛
腰痛は臀部や太もも、足に広がることもあります。
また以下の症状を伴うこともあります。
- 足のしびれ
- 足の筋力低下
- 動きにくさ
腰痛の主な原因
腰痛の原因は大きく次の3つに分けられます。
- 筋肉・靭帯の障害
- 背骨の病気
- 内臓疾患
筋肉や靭帯による腰痛
最も多い原因です。
筋肉疲労
長時間の同じ姿勢や重い物を持つことで筋肉に負担がかかります。
例
- デスクワーク
- 長時間の運転
- 重い荷物
ぎっくり腰(急性腰痛症)
突然発生する腰痛です。
原因
- 急な動作
- 重い物を持つ
- 体をひねる動き
背骨の病気による腰痛
背骨の異常でも腰痛が起こります。
椎間板ヘルニア
椎間板が飛び出し神経を圧迫する病気です。
症状
- 腰痛
- 足のしびれ
- 坐骨神経痛
脊柱管狭窄症
神経の通り道が狭くなる病気です。
症状
- 腰痛
- 足のしびれ
- 歩くと足が痛くなる
変形性腰椎症
加齢による背骨の変化です。
内臓の病気による腰痛
腰痛は内臓の病気で起こることもあります。
例
- 腎臓結石
- 腎盂腎炎
- 膵炎
- 大動脈瘤
内臓疾患による腰痛は、安静にしても改善しないことがあります。
腰痛の危険な症状(レッドフラッグ)
以下の症状がある場合は早めの受診が必要です。
- 足のしびれや筋力低下
- 発熱
- 体重減少
- 排尿・排便障害
- 夜間の強い痛み
特に排尿・排便障害や足の麻痺は緊急性の高い症状です。
腰痛で受診する目安
次のような場合は医療機関を受診しましょう。
- 数週間以上続く
- 痛みが強い
- 足にしびれがある
- 日常生活に支障がある
腰痛が改善しない場合は医師の診察が推奨されます。
腰痛で受診する診療科
まずは 整形外科または内科 を受診することが一般的です。
症状によって
- 整形外科
- 神経内科
- リハビリ科
- 内科
などで診療が行われます。
腰痛の検査
腰痛の原因を調べるために以下の検査が行われることがあります。
主な検査
- レントゲン
- MRI
- CT
- 血液検査
MRIやCTでは椎間板ヘルニアなどの異常を確認できます。
腰痛の治療
腰痛の治療は原因によって異なります。
主な治療
- 安静
- 鎮痛薬
- 湿布
- リハビリ
- 運動療法
多くの腰痛は保存療法で改善します。
腰痛のセルフケア
軽い腰痛の場合は以下の対策が有効です。
適度な運動
ストレッチやウォーキングが有効です。
姿勢を改善する
猫背や前かがみの姿勢は腰に負担をかけます。
長時間同じ姿勢を避ける
デスクワークでは定期的に体を動かしましょう。
腰痛を予防する生活習慣
腰痛を予防するためには次の生活習慣が重要です。
- 適度な運動
- 正しい姿勢
- 体重管理
- 筋力トレーニング
肥満や運動不足は腰痛のリスクを高めるとされています。
まとめ
腰痛は多くの人が経験する症状ですが、原因はさまざまです。
主な原因
- 筋肉疲労
- ぎっくり腰
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
多くの場合は自然に改善しますが、強い痛みや神経症状がある場合は医療機関を受診することが重要です。
腰痛についてよくある質問(FAQ)
腰痛とは何ですか
腰の部分に感じる痛みや違和感のことです。
腰痛の原因は何ですか
筋肉疲労、ぎっくり腰、椎間板ヘルニアなどが原因になります。
腰痛は何科を受診すればいいですか
整形外科を受診するのが一般的です。
腰痛は自然に治りますか
多くの腰痛は数週間で改善します。
腰痛の危険な症状は何ですか
足の麻痺、排尿障害、発熱などです。
腰痛と足のしびれがある場合は何が考えられますか
椎間板ヘルニアや神経圧迫が考えられます。
腰痛が長く続く場合はどうすればいいですか
医療機関で原因を調べることが重要です。
腰痛を予防する方法はありますか
運動、姿勢改善、体重管理が重要です。
ストレスでも腰痛は起こりますか
ストレスや精神的緊張が腰痛に関係することがあります。
腰痛の検査は何をしますか
レントゲン、MRI、血液検査などを行うことがあります。
この記事の監修医師
あんどうファミリークリニック 院長 安藤 岳史
医師。地域医療・在宅医療を中心に診療を行い、日常診療に基づいた医学的知見をもとに医療情報を発信しています。 本記事は最新の医学的知見および臨床経験に基づき作成・監修されています。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状がある場合は医療機関へご相談ください。