子どもの発熱とは
子どもの発熱とは、体温が通常より高くなる状態を指します。一般的に 38℃以上を発熱と呼ぶことが多く、小児ではウイルス感染などが原因でよくみられる症状です。
子どもは免疫機能が発達途中のため、大人よりも発熱する機会が多いのが特徴です。
発熱そのものは 体が病原体と戦っている反応であり、必ずしも危険なものではありません。しかし、原因となる病気によっては早期の診察が必要な場合もあります。
子どもの発熱の主な原因
1 風邪(ウイルス感染)
子どもの発熱の多くは風邪などのウイルス感染です。
主なウイルス
・RSウイルス
・アデノウイルス
・インフルエンザ
・コロナウイルス
・ヒトメタニューモウイルス
鼻水、咳、のどの痛みなどを伴うことが多いです。
2 突発性発疹
乳幼児に多い発熱の原因です。
特徴
・突然39℃前後の高熱
・3〜4日で解熱
・その後に発疹が出る
3 中耳炎
風邪のあとに起こることが多い病気です。
症状
・発熱
・耳を触る
・機嫌が悪い
・夜泣き
4 胃腸炎
嘔吐や下痢を伴う発熱です。
主な原因
・ノロウイルス
・ロタウイルス
5 溶連菌感染症
細菌感染による発熱です。
特徴
・38〜39℃の発熱
・のどの痛み
・いちご舌
・体の発疹
抗生物質による治療が必要になります。
子どもの発熱で受診すべき目安
次のような場合は医療機関を受診しましょう。
すぐ受診(緊急性あり)
・ぐったりしている
・呼吸が苦しそう
・水分がとれない
・意識がぼんやりしている
・けいれんがある
当日〜翌日受診
・38℃以上の発熱が続く
・食欲がない
・機嫌が悪い
・嘔吐や下痢が続く
特に注意が必要な年齢
生後3か月未満の発熱は必ず受診が必要です。
自宅でできる発熱時の対処法
水分補給
発熱時は脱水になりやすいため、水分補給が重要です。
おすすめ
・経口補水液
・麦茶
・母乳・ミルク
無理に解熱しなくてもよい
解熱剤はつらそうな場合に使用します。
元気で水分が取れている場合は
必ずしも解熱剤は必要ありません。
体を冷やす
つらそうな場合は
・脇の下
・首
・太ももの付け根
を冷やすと楽になることがあります。
発熱でよくある誤解
熱が高いほど危険?
必ずしもそうではありません。
子どもは 39〜40℃の高熱でも元気なことがあります。
重要なのは
体温より全身状態です。
解熱剤で病気は治る?
解熱剤は症状を和らげる薬であり、病気そのものを治す薬ではありません。
まとめ
子どもの発熱の多くはウイルス感染による一時的なものです。
しかし
・ぐったりしている
・水分が取れない
・生後3か月未満
などの場合は早めに医療機関を受診しましょう。
心配な場合は自己判断せず、小児科や医療機関に相談することが大切です。
夜間受診の目安
| 症状 | 対応 |
|---|---|
| ぐったりしている | すぐ救急受診 |
| 呼吸が苦しい・息が速い | すぐ救急受診 |
| 水分がほとんど取れない | すぐ救急受診 |
| 意識がぼんやりしている | すぐ救急受診 |
| けいれんが5分以上続く | 救急受診 |
| 生後3か月未満の発熱 | 救急受診 |
| 高熱だが元気 | 翌日受診でも可 |
| 食事は取れないが水分は取れる | 様子観察可 |
保護者が迷ったときの相談先
夜間に受診すべきか迷った場合は以下を利用できます。
こども医療電話相談
#8000
小児科医や看護師に相談できます。
子どもの発熱 FAQ
Q1 子どもの発熱は何度からですか
一般的に38℃以上を発熱と考えることが多いです。
Q2 子どもが高熱でも元気なら大丈夫ですか
元気で水分が取れている場合は、すぐに危険とは限りません。
Q3 発熱したらすぐ解熱剤を使うべきですか
ぐったりしている場合や眠れない場合に使用します。元気な場合は必ずしも必要ありません。
Q4 子どもの発熱は何日続いたら受診すべきですか
通常は2〜3日以内に改善します。3日以上続く場合は受診をおすすめします。
Q5 発熱時にお風呂に入ってもよいですか
元気があれば短時間の入浴は可能です。ぐったりしている場合は控えましょう。
Q6 発熱時に食事は必要ですか
無理に食べさせる必要はありません。まずは水分補給が大切です。
Q7 発熱でけいれんが起こることはありますか
乳幼児では熱性けいれんが起こることがあります。多くは数分で治まりますが、初めての場合は受診しましょう。
Q8 子どもの発熱で救急受診が必要な症状はありますか
呼吸が苦しい、意識がぼんやりしている、水分が取れない場合はすぐ受診が必要です。
Q9 発熱時に体を冷やした方がよいですか
つらそうな場合は脇の下や首を冷やすと楽になることがあります。
Q10 生後3か月未満の発熱はどうすればよいですか
重い感染症の可能性があるため、必ず医療機関を受診してください。
この記事の監修医師
あんどうファミリークリニック 院長 安藤 岳史
医師。地域医療・在宅医療を中心に診療を行い、日常診療に基づいた医学的知見をもとに医療情報を発信しています。 本記事は最新の医学的知見および臨床経験に基づき作成・監修されています。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状がある場合は医療機関へご相談ください。